【初心者向け】そもそもビットコインの問題とは?Segwit2xまで解説!
- 2017.10.31
- ビットコイン
- B2X, BTC, Segwit, Segwit2x, セグウィット, ハードフォーク, ビットコイン, ブロック, ブロックチェーン, マイナー, マイニング, 分裂
そもそもなにが問題?
11月になんとなくビットコイン問題があるのは知っているけど、
「そもそもハードフォークがわからない」、「なにが問題なのか」などとよくわからず
仮想通貨をやっている方は意外と多くいるかと思います。
私もその一人でしたので、今回の問題をきっかけに大体でも分かってもらえればと思い、
なるべく簡単にまとめてみました。
イメージでもニュアンスでも伝わればなと思います。
厳密に言えば、おかしい点もあるかと思いますが、
なんとなくこういうものかと思っていただければ嬉しいです。
なるべく分かりやすいようにイラストなどで説明していきます。
説明をしようとすると、この説明をしなければならないことがたくさんありますので
長くなるかと思いますが戻ったりして読んでください。
ビットコインの仕様
ビットコインはブロックチェーンというシステムで成り立っています。
「ブロックチェーン」という言葉は聞いたことはあると思います。
まずこの「ブロックチェーン」ついて説明していきます。
ブロックチェーンとは
私達がビットコインを送金するとトランザクションというものが生まれます。
トランザクションは、明細書のようなもので、取引履歴などが刻まれているものです。
このトランザクションは箱に入れて管理していきます。
その箱に入ったトランザクション(明細書)は世界中のだれでも確認することができます。
そして、その入れる箱を「ブロック」と言います。
ビットコインのブロックの仕様は、
・一つのブロックの容量が1MBである(1MBは箱の大きさだと思ってください)
・一つのブロックを生成するのに、最低10分かかる
あとから説明しますが、この仕様が問題を引き起こしています。
この箱(ブロック)は明細書(トランザクション)を入れ一杯になるとフタが閉じられます。
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マイニングとは
ブロック(箱)に対して、間違ってないか、怪しいものはないかなどを検査、承認することを
マイニングといいます。マイニングをしている人をマイナーといいます。
承認するマイナーは、報酬としてビットコインがもらえます。
この報酬があるため、マイナーがマイニングをするわけです。
そしてこのマイニング(承認)によって私達はビットコインを送金することが出来ます。
マイニング(採掘)と言われていますが、簡単に言えば計算をしています。
ブロックが計算問題だとすると、その計算問題を一番速く答えを計算して出した人(マイナー)に
対してのみ報酬が払われるので、早い者勝ちになります。
計算問題=暗号
なので暗号通貨と言われています。
このマイニングはブロック数が増えていくにつれて計算は難しくなってきます。
昔は、個人でもマイニングすることは可能でしたが、
現在はスーパーコンピューターを使い
大規模で計算をしないと儲からなくなっています。
そして、そのマイニング市場を中国の大規模なマイニング企業が
ほぼ独占してしまっていることが問題にもなっています。
ブロックチェーンとは
マイナーによってマイニング(承認)されたブロック(箱)は、
一つ前に承認されたブロック(箱)と連結されます。
承認されたブロックをチェーンで繋いでいくシステムを
ブロックチェーンといいます。
簡単に言い換えると、明細書がたくさん入った箱が承認・確認されて、
その箱をチェーンで繋いでいくシステム
となります。
スケーラビリティ問題
ビットコインは、当初に比べて世界で普及したことにより、送金量も膨大になりました。
それにより送金渋滞が発生してきているのです。
その送金渋滞が、ビットコインが抱えている問題になります。
この問題をスケーラビリティ問題といいます。
なぜスケーラビリティと言うのかは下記で説明します。
問題の原因
送金渋滞の原因は上記で説明した、ビットコインの仕様にあります。
・一つのブロックの容量が1MBである(1MBは箱の大きさだと思ってください)
・一つのブロックを生成するのに、最低10分かかる
送金で発生する莫大な明細書が発生し続けているのに対し、
この仕様では明細書、ブロック(箱)を処理していくのに間に合わないということが原因になっています。
そして、ビットコインを送金しても、届くまでにかなりの時間がかかってしまいます。
ブロック(箱)の大きさ(スケール)が原因になっているので
スケーラビリティ問題と言われています。
問題の解決方法
スケーラビリティ(大きさ)問題の解決法は主に2つあります。
①ブロック(箱)の大きさを大きくする。
ブロック(箱)のサイズを大きくすることで
よりたくさんのトランザクション(明細書)が入り、処理効率が上がります。
②箱に入れるトランザクション(明細書)の大きさを小さくする。
送金時に発生するトランザクション(明細書)のサイズを小さくすることによって
一つのブロックに入る数が多くなります。
そしてこの方法をSegwit(セグウィット)といいます。
現在のビットコインは2017年8月24日にセグウィットが導入されています。
ハードフォークとは?
ビットコインの仕様とそれが原因となっている問題は理解して頂いたかと思います。
やっとですが、ハードフォークの説明します。
まずフォーク(分裂)とは、ブロックチェーン上で起きることです。
過去のブロック(箱)もすべて仕様を変更することを
ソフトフォークと言います。
すべて変更するので、過去もその先も互換性があります。
基本的にブロックチェーンは同じ大きさのブロック(箱)でないと連鎖出来ません。
Segwit(明細書を縮小化)は箱の中身を変更するだけなので、箱のサイズは変わらないので
ソフトフォークになります。
ハードフォークとはその逆です。
ある場所からブロック(箱)の大きさを変更するので、それまでのブロックチェーンとは
互換性はありません。
しかし、大きさを変更しても変更前のブロックチェーンも存在しつづけるので、
はじめの直線のブロックチェーンと分岐し2本の道が出来上がります。
これがハードフォーク(互換性のない分裂)です。
今回のSegwit2xとは?
11月にハードフォーク(互換性のない分岐)をして
誕生する予定である、Segwit2xはどのようなものか。
トランザクション(明細書)を小さくした状態で
ブロック(箱)のサイズも変えるというものです。
ブロックサイズが変わってしまうので、ハードフォークになります。
Segwitよりたくさんのトランザクション(明細書)が入るので、
処理速度が速くなるためハードフォークが検討されています。
なぜ対立している?
そんなにSegwit2xという良い解決策があるのに
支持、不支持で意見が別れているのでしょうか。
それは、主にビットコインを支援するエンジニア達と、マイナーの戦いです。
Segwit2xはマイニング報酬が高くなるので、マイナーが支持するのは当然です。
エンジニアはSegwit2x不支持が多いです。
それは巨大マイナー企業などの意見だけで決められてしまうことは、
ビットコインの概念である、「非中央主権」概念であることが覆されて、
ビットコインの信用が一気に失われてしまうおそれがあるからです。
※非中央集権とは、特定の個人や団体が運営していないシステムで、みんなで決めて成り立たせていくという概念
非中央集権という革命的な通貨のビットコインに惚れたエンジニア達
VS
利益を目的としたマイナー達
の対立が主な構造になっています。
マイナーでもSegwit2xを支持していな人もいますし、
Segwit2xには技術的な問題も多くあります。
Segwit2x問題についてはまた別の記事にしようと思います。
まとめ
今回のハードフォーク問題はそもそもどういうものなのかを
簡単に説明したつもりなので、イメージは伝わったかと思います。
長くなってしまったのでわかりにくくなっていたらすみません。
なるべく分かりやすくなるように更新していこうかと思います。
Segwit2xの分裂問題は今後のビットコインにとってかなり大きな問題です。
現在のビットコイン(BTC)がSegwit2x(B2X)にかわり、
大げさですがビットコイン(BTC)がほぼ無価値となる可能性も0%ではありません。
イーサリアムが一つの例で、
イーサリアムクラシック(ETC)が元々あったイーサリアムですが、
分裂して出来たイーサリアム(ETH)のほうが価値が高くなっています。
こうしたことが、ビットコインにも起こりえます。
仮想通貨の取引をやっている以上、ビットコインの現状は把握しておくべきでしょう。
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